ロータス・エスプリのラジエター改良

Owner:k氏
Report:k氏
2006/03


このエスプリはイギリス国内仕様なのでツインファン、コアも2層チューブで排気量を考えると少し小さいか?。(フェデラル仕様等はトリプルファン、ワイドコア、日本にあるほとんどのエスプリはこちらのはず)。

にもかかわらず夏の渋滞でもオーバーヒートは無い。しかし、夏日の全開山登り等、低速高負荷ではジリジリと水温が上昇し途中でペースダウンを余儀なくされる。

以前、コアとサイドタンクの接合部から漏れがあり、耐熱エポキシを流し込んでごまかしていたが(しかし、これが以外と長持ちして夏2シーズン耐えた)そろそろ本格修理した方がよさそう。

 

 

既存のタンクと国産のコアで近所のラジエーター屋に修理製作を依頼。

ストックと同じ様に、チューブ太め、フィン粗め、にしたかったが、国産では殆ど出回らないらしい。メーカー受注待ちになるため、入手しやすい中から近いもの選択。

少し細めのチューブに少し詰まったフィンピッチのコアを使用することになった。3層で幅は出来るだけ大きくした。

タンク内に仕切り板をつけたターンフローも検討したが、フロントラジエーターのミドシップなので冷却経路の長さを考えると高回転時、ポンプとの抵抗間でキャビテーション(真空負圧で気泡発生)多発の可能性があるらしい。

エスプリへはスラントマウントなのでコア、タンク周囲をがっちり固めていないと自重・振動・ボディー捩れ等で変形しそうだ(これが水漏れの原因か?)。

ストックのチャンネル固めを参考にt3.5アルミのアングル、ステー等で強化しておいた。あと、サイズ・重量アップを考えると、とりあえずという感じのゴムワッシャを挟んだ4点マウントでは不安なため6点支持にした。国産樹脂製のようにブラブラのマウントにしたかったが、スラント・重量を考え、やめておいた方が無難と判断した。

 

ファンとシュラウドは国産流用だが、ストックのシュラウドも使えるような寸法にした。

真鍮or銅製のフィン&チューブのコアだろうか?想像以上のデカさで仕上がってきた。塗装なしで30,000円位だったと思う。このサイズで3層だともっと高いと思っていた。


車両へはゴムブッシュを介してマウント。ダクト下端をカットしてマウントスラント角を変更。エスプリ S3の場合、チンスポイラーより先にラジエーターダクト下端を擦ることが多い。これでアプローチアングルが大きくなって歩道の段差も安心か?サービスノートではここが最低地上高になっている。

ファン&シュラウドアッシーはHP10の純正品(カルソニック製)。トータルで約5kgの重量増を考えてステーの取り付け角変更、追加をした。

※本作業・データ・その他において、参考による改造及び改良は自由ですが、それによって発生したいかなる事故や問題・不利益等に関しては一切の責任を負いません。全て自己責任でお願いいたします。

 

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